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RV50バンバン50 クランクオイルシール交換修理

 

今回はバンバン50のエンジンがかからないとの依頼です。

 

「200回くらいキックするとかかるけど吹けない」

とのことで、キックすると確かにかからない。

 

エンジン自体の圧縮はありそうなので重症ではない?

試しにキャブに直接手を当ててキックしてみると、燃料の吹き返しが全くありません。

 

「ガソリンがキャブまで来ていないのでは?」

と思いましたがドレンするとガソリンはきちんと来ている模様。

(もちろんキャブはOHして清掃済み)

 

バンバンはクランクケースリードバルブという方式で、クランク内の負圧(一時圧縮)を利用してキャブレターからエンジンにガソリンを供給しています。

となると、、オイルシール抜けの可能性が濃厚です。

 

特にフライホイール側のオイルシール抜けは2stの宿命ですので確認していきます。

 

 

上のジェネレータ類を外すとクランクオイルシールが見えてきます。

で、実際オイルシールを見てみると、半分くらい飛び出していました!(すみません写真撮り忘れました)

 

調べてみるとこのK50系エンジンではよくある症状のようで、サクッとオイルシールを交換します。

 

そして、キック!キック!

しかしエンジンはかかりません。キャブに手を当ててみるとやはり燃料の吹き返しがなく、負圧もどうも弱い。

 

となると残りはクラッチ側のオイルシール抜けでしょう。

このエンジンはクランクシャフトの外側からオイルシールが抜けないので……オイルシールの交換にはエンジンを降ろして全バラしなければいけません。工賃もそれなりにかかってしまいます。

 

そのことをお客様に報告し、相談の上作業に取り掛かることに。

 

 

バラしました。リングへたりは多少ありましたがクランクのガタも少なく、ピストン・シリンダー共に綺麗な状態でした。

 

クランクを抜いてオイルシールを交換していきます。

40年近く前のバイクなのにちゃんと部品が出るのはありがたいですね~。流石スズキ!

 

で、エンジンを組み立てて…キック!

 

 

エンジン、かかりました。

 

 

あとはキャブの細かい調整や点火時期を微調整してあげれば完成です!!

 

2stのMT50㏄はかなり貴重な代物ですからね。定期的にメンテナンスして大切に乗ってあげてください。

 

 

 

 

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